7日間の激しい選挙戦を展開してきた統一地方選後半戦の和歌山市議選は26日、投票を迎える。女性候補は過去最多の12人に上り、市議会初当選を狙う政党の候補も擁立されるなど、有権者の投票行動に影響を与えるとみられ、開票結果が注目される。投票は市内102カ所で行われ、いよいよ審判が下される。大勢判明は午後11時半ごろの予定。
定数38に9人オーバーの47人(現職32人、元職2人、新人13人)が立候補し、党派別には、自民4、公明8、民主2、維新2、共産6、次世代1、幸福実現1、無所属23(自民推薦2)。無所属候補の多くは、自民や民主などの国会議員から応援の為書きを受けるなど、党派を超え有権者に支持を訴えてきた。
期日前投票者数は、24日(5日目)現在、前回より6698人多い2万98人(男性9186人、女性1万912人)と大きく伸びた。一方、過去の市議選のデータをみると、期日前投票の増加が全体の投票率アップにはつながっておらず、12日に投開票が行われた県議選和歌山市選挙区の投票率が、前回比1・72下落の43・71%にとどまったことからみて、今市議選も前回の42・95%から数程度下落するとみられている。
農村部に拠点を置くある陣営は「若者の選挙離れを肌で感じた。高齢化で他界など支持者が年々少なくなっていて、厳しい選挙戦だった」と先行きが読めない戦いを振り返った。
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投票所の一つ、新大工町の市立大新小学校では25日午前、翌日の投票日に向け市職員が投票箱などの設営を行い、準備を整えた。
26日の投票時間は一部地区を除き午前7時から午後8時まで。開票作業は手平の和歌山ビッグホエールで行われる。開票状況の発表は、1回目が午後11時(50%程度)、2回目が11時半(90%程度)、最終確定が翌27日午前0時15分ごろを予定している。