兵庫県尼崎市で起こったJR福知山線脱線事故から丸10年を迎えた25日、和歌山市のカトリック屋形町教会で犠牲者を弔う追悼礼拝が行われた。
礼拝は、JR西日本労働組合和歌山地方本部(田中明夫執行委員長)が事故発生日に合わせて毎年行っている。同組合員やOB、一般市民ら約50人が参列。聖書の朗読や讃美歌の合唱があり、乗客106人、運転士1人、事故関連死2人の計109人の冥福を祈った。
田中執行委員長は「ことしで10年がたった。JRに勤め、働く者の使命として真の安全を求めていきたい」と話した。
礼拝に参列した同市の川島弘史(60)さんは「この事故は風化させてはいけない。JRには安全を第一に考えてほしい」と安全を訴えていた。