関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の再稼動差し止めを命じた福井地裁の仮処分決定を受け、仁坂吉伸知事は20日の定例記者会見で、「なぜ原発だけが絶対の神様みたいになるんだ。おかしい」と、判断に疑問を呈した。
仁坂知事は「文明はみんなリスクがあり、メリット・デメリットを考えた上で社会に巻き込んでいるのに、生存権のために『リスクをゼロにしろ』と言っているのに近い。それなら自動車の使用差し止め請求もできるのでは」と批判。
さらに「例えば電気代がかさんで、ぎりぎりで頑張っていた企業が倒れる。一家が路頭に迷い、大変な悲劇が起これば、誰がその責任を取るのか。あまりにも一つのところ(原発)だけ神様みたいな絶対の判断をしているのはおかしい」と述べた。