岩出市宮の有田屋呉服店(水崎哲男店主)は17、18、19の3日間、「平安時代の鎧(よろい)の展示会」を開きます。3日間とも午前9時から午後7時まで。
平安時代仕様の大鎧や帷子(かたびら)は、現代に伝わる帯、京金物などに脈々と受け継がれており、戦国期の鎧とはまた異なるもの。平家物語などに見られる武士文化を、和歌山初で展示します。
大鎧とは日本の甲冑(かっちゅう)・鎧の形式の一つ。馬上で弓を射る騎射戦が主流だった平安~鎌倉時代に誕生した上級武士が着用したものです。その成り立ちから最も格の高い正式な鎧とされ、室町時代には式の鎧、式正(しきしょう)の鎧、江戸時代には本式の鎧と呼ばれていました。
また、大鎧などの武装文化の名残は、経帷子(きょうかたびら)など現在の和装文化に反映され、呉服文化の伝統にも大きく関わっています。
同店は大正元年(1912)創業。和装文化の普及に取り組む老舗として知られています。
問い合わせは同店(℡0736・62・2047)へ。