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県議選告示 和歌山市は定数2人オーバー

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 統一地方選前半戦の県議選(定数42)が3日告示され、全14選挙区で計52人が立候補を届け出た。7選挙区で無投票となる中、和歌山市選挙区(定数15)には4年前の前回と同じ2人超過の17人(現職13、新人4)が出馬。それぞれ防災対策、経済活性化などを訴え、12日の投開票まで9日間の舌戦が展開される。

 無投票となったのは、本紙エリアの紀の川市(定数3)と、有田市、御坊市、新宮市、伊都郡(以上定数1)、有田郡(同2)、日高郡(同3)の計7選挙区。12の議席が有権者の投票を経ずに決まった。

 全県的な情勢をみると、現在28議席の自民は公認29人に推薦2人を加えた31議席への上乗せを目指す。公明は現有と同じ3人を擁立。民主は現職1人の議席維持を図るとともに、2人を推薦。維新が今回初めて3人の候補を立てており、得票が注目される。共産は現有4議席に対して6人が出馬し、議席増を狙う。

 2日現在の県内の選挙人名簿登録者数は82万7646人で、前回選挙の告示前日(平成23年3月31日)より1万9401人減少した。

 本紙エリアは、和歌山市30万9549人(前回比3334人減)、海南市4万5591人(同1981人減)、紀の川市5万4478人(同1168人減)、岩出市4万2001人(同1161人増)、紀美野町8676人(同753人減)。

 和歌山市 現職は、3期を務めて引退する公明の角田秀樹氏(63)の他は全員出馬した。

 東日本大震災直後で自粛ムードが漂った4年前の前回選挙に比べ、前哨戦から各候補者は積極的に早朝の辻立ちや自転車で地域を回る活動などに取り組んできたが、有権者の関心は低く、投票率は過去最低だった前回の45・43%を下回ると見る陣営も多い。

 候補者を党派別にみると、自民6▽公明3▽共産2▽民主1▽維新1▽無所属4(自民推薦1、民主推薦1)――。

 自民は公認の現職6人に加え、無所属新人1人を推薦して党勢拡大を狙う。前回トップ3を独占した公明は角田氏と交代で前市議が出馬し、3議席の現状維持を目指す。前回、議席を2から1に減らした共産は、現職に新人を加えて2議席の回復を図る。維新は初の公認候補を擁立し、議席獲得へ支持を訴える。

 この日、県庁で届け出を済ませた各候補は選挙事務所前などで第一声。ある現職の出陣式では、候補者が「本当に厳しい選挙戦。前回の得票水準にはとても達していないが、必ず追い付いてみせる」と声を張り上げ、支持者らと拳を振り上げ気勢を上げた。

 

支援者と頑張ろうコールをする候補者(和歌山市で)

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