和歌山市深山のリゾート施設「休暇村紀州加太」が県産サンショウを使用したレトルトカレー「山椒カレー」を開発し、販売開始した。近畿北陸の7施設が各地のご当地カレーを開発する企画で、オリジナル商品の発売は休暇村では初めての試み。商品は同施設で買える他、今後県内外での販路開拓を目指す。価格は1個648円。
山椒カレーは、板長や職員の5人で、構想から1年かけて完成させた。
ジャバラや鯛、うめどりなどの県名産品も候補に挙がったが、「緑のダイヤ」との異名を持ち全国の収穫量の約70%を占める県産サンショウが最もカレーの味に深みを与える食材だった。
ルーを口に入れると、サンショウのピリッとした辛さと香りが、カレーのうまみを引き出す。
開発に関わった同施設営業課の磯邉龍太課長(35)は「サンショウのスカッと切れ味がある自慢のカレーを味わってください」と話している。