平成26年度「優れた『早寝早起き朝ごはん』運動の推進に係る文部科学大臣表彰」を受ける団体が決まり、県内から海南市の南野上公民館(山本正巳館長)わくわくルームと紀の川市の社会福祉法人陸美会(木洋理事長)名手保育園が選ばれた。12日に東京都内で表彰式が行われる。
子どもの生活習慣づくりに関する活動のうち、特色ある優れた実践を行い、地域全体への普及効果が高いと認められる取り組みに対し、実施する団体の功績をたたえる表彰。
わくわくルームは子どもたちが夏休み中の毎週水曜日に実施。始めにラジオ体操を行い、ダンスや踊りを練習し、地域住民が作った朝ご飯を参加者とスタッフが一緒に食べる。公民館を中心に地元の婦人会メンバーらが協力しており、規則正しい生活習慣と食生活の定着につながるきっかけをつくり、また、学校と家庭を含めた地域ぐるみで子どもを支える体制づくりが実践できている。
山本館長は「協力してくださる皆さんのおかげ。表彰が今後の後押しになります。地区の活性化へ向け、応援してくれる地域・学校・家庭の連携を大切にして今後も頑張って続けていきたい」と話している。
名手保育園は「早寝早起き朝ごはん」の大切さを保護者に伝え、アンケート調査による実態把握と保護者へのフィードバックを実施。一日の生活の中で歯磨きや洗顔、朝食など9項目の達成を目指す「生活がんばり表」や、生活リズムを見直すための「すいみん表」の活用といった子どもの生活習慣の改善につながる取り組みを推進。全職員が中心となって保護者との協力体制を築き、家庭の意識向上に成果を上げるとともに、地域全体の子どもの食生活改善に貢献している。
忠岡美弥園長は「早寝、早起きや朝ご飯を食べるのは本当に大切。この活動を今後につなげていきたい」と話している。