和歌山市立加太中学校(堅田哲也校長)でプランターに植えられた約130株のサクラソウが満開を迎えた。10日の卒業式と4月8日の入学式に体育館などに飾られ、晴れの日を彩る。
花を育てることで豊かな気持ちを持ってもらおうと、昨年10月に同市鳴滝地区の「鳴滝南ひまわり会」(北野全美会長)が同校に苗を届けた。苗は同会の上續善昭さんが育てたもので、譲り受けてからは生徒たちが水やりなどの世話を続けていた。サクラソウは、きれいなピンク色の花を付け、プランター一杯に咲いている。
サクラソウの世話をした3年生の田中龍之介君(15)は「サクラソウも僕たちと一緒に育ってきました。そんな花に見送ってもらえるのはうれしい。新入生に受け継いでもらいたい」と笑顔で話していた。