冬眠をしていた虫が出てくるころとされる二十四節気の「啓蟄」の日を迎えた6日、和歌山市の和歌山公園で、春の訪れを知らせる風物詩「こも外し」が行われた。
こもは昨年11月7日の立冬の日に、越冬しようとするマツケムシなどの害虫をわらの中に集めるために城内約270本の松の木に巻いたもの。外したこもは、害虫ごと焼却処分する。温かな日射しが降り注いだこの日、作業員らはこもを回収し、木に殺虫剤を吹き付けていった。
市和歌山城整備企画課史跡整備班の鳥居政秀班長(56)は「今月末には桜祭りも始まるので、春の和歌山城を楽しんでください」と話している。