県が優良な県産品を選んで推奨する「プレミア和歌山」の平成26年度推奨品に18品目(17事業者)が認定され、和歌山市のホテルアバローム紀の国で発表会が開かれた。特に優れた産品に与えられる審査委員特別賞には、農事組合法人くにぎ広場・農産物直売交流施設組合(橋本市、岡本進組合長)のゴボウ「幻のはたごんぼ」が輝いた。
プレミア和歌山は、安心・安全を重視した、和歌山らしい・和歌山ならではの県産品を認定する制度。本年度で7回目を迎え、推奨品は累計390品目(219事業者)になった。今回はアロマオイル、蜂蜜、榊(さかき)など、従来なかった分野の産品も多く認定された。
はたごんぼは、橋本市西畑地区にある粘土状の赤土の土壌で栽培。江戸時代から盛んに作られ、高野山に奉納されるなどしていた。岡本組合長によると、労力不足などで一時期廃れていたが、平成17~18年ごろ復活させたという。長さ約1㍍、直径5~6㌢と通常のゴボウより長くて太いが、身が軟らかく、香りも強いのが特徴だ。
3日の発表会には報道陣と関係者ら約90人が出席。仁坂吉伸知事が推奨品を発表し、受賞者には表彰状が贈られた。
審査委員会の残間里江子委員長は「東京ではあまり知られない和歌山のものを使って、自分なりのアイデア、オリジナリティー、個性、熱き思いを形にしたものが一番強い。試行錯誤の間で、ふるさとを愛する気持ちが良い形で出ていたものが今回選ばれた」と話し、「でも皆さん熱くプレゼンテーションしてくれたので、僅差でした」とにっこり。岡本組合長は「品質管理などをきちんとして、プレミア和歌山にふさわしい商品として全国に発信していきたい」と喜んでいた。
特別賞に次ぐ審査委員奨励賞には、CONFITURE KOYA(高野町)の「ネーブルマーマレード」、勝浦漁業協同組合(那智勝浦町)の「紀州勝浦まぐろCAN『まぐろ経済学シリーズ』まぐろオイル漬け」、㈱角長(湯浅町)の「諸味ペースト醤」、m’affably(新宮市)の「熊野の香り 熊野杉芝原アロマオイル」、森林工房大江の「龍神真榊」の5商品が選ばれた。
その他、今回認定された主な推奨品は次の通り。
紀州南高梅・夢葵・彩りの舞25粒(㈱紀和農園プロダクツ)▽金柑ジャム(松川農園)▽カリカリウツボうめ味(やまね)▽はちみつ塩バニラ(REICAFE)▽くろさわ牧場アイスクリーム・ミルク(農事組合法人黒沢牧場)▽胡麻ふるり白胡麻(㈱大覚総本舗)▽湯浅醤油ばぅむ(㈱MAHALO)▽黒毛和牛のハヤシソース(㈲レストランフライヤ)▽和歌山のゆず(㈲しょう)▽紀州梅まだい梅(㈱岩谷)▽熊野の香り クロモジ・アロマウォーター(m’affably)▽ほんまもん蜜柑蜂蜜(村上養蜂)