盗撮をするなどしたとして、和歌山西署は5日、和歌山市小雑賀の市消防局消防士長、永長勇哉容疑者(32)を県迷惑防止条例違反と建造物侵入の容疑で逮捕した。「盗撮が見つかり、マンションで隠れていたことに間違いない」と容疑を認めているという。
同署によると、永長容疑者は1月20日午後4時5分ごろ、市内のレンタルビデオ店2階で商品陳列棚の下からスマートフォンを差し入れ、棚の反対側でかがみながら商品を見ていたミニスカートの女性を盗撮した上、近くを通った男性店員に犯行を見られたことから逃走し、店近くのマンションに不法侵入した疑い。
同店員と、騒ぎに気が付いた店外の男性通行人が追跡。北に200㍍ほどのマンション敷地内にある、高さ約1・8㍍のフェンスに囲まれた給水タンクの陰に隠れた永長容疑者を発見し、フェンスを乗り越えて取り押さえ、110番通報したが、永長容疑者は、押さえられた手を振り払って逃走したため行方が分からなくなっていた。
同署が店内の防犯カメラの映像から永長容疑者を割り出した。逮捕日の朝、永長容疑者を任意同行の上、署で追及したところ犯行を認めたという。余罪がないかも調べている。
職員逮捕を受けて林正義市消防局長は「誠に遺憾であり、事実確認をした上で厳正に対処する」とし、「今後は、公私を含めた教育指導をさらに徹底し、不祥事の再発防止に努めるとともに、市民の皆さまの信頼回復に努める」とのコメントを発表した。