統一地方選の前半戦となる県議選(4月3日告示、12日投開票)。那賀地域2選挙区の情勢を紹介する。岩出市選挙区(定数2)は、現職・新人合わせて3人が出馬の準備を進めており、選挙戦に突入する見通しだ。紀の川市選挙区(定数3)は、現職3人の他に出馬の動きは見られず、無投票の公算が大きくなっている。
立候補予定者(五十音順、丸数字は当選回数)は、岩出市選挙区が、川畑哲哉氏(37)=自民新、高塚=、山﨑雄彦氏(52)=無所属新・民主推薦、金池=、山本茂博氏(62)=自民現②、水栖=の3人。紀の川市選挙区は、いずれも自民現職の岸本健氏(44)=②荒見=、服部一氏(73)=②東川原=、山田正彦氏(73)=④貴志川町井ノ口=の3人。
昨年12月の衆院選比例代表の岩出市の得票数は1万8598票で、自民、公明の票数を合わせると約9300票。これを自民の2人に単純に割り振ると、一人あたり約4650票となる。自民は2人の活動地域を上岩出と岩出地区、山崎と根来地区に2分割して活動を展開する。民主の推薦を受ける無所属新人は、反自民票などを取り込み、得票数を確保したいところ。先月には3人とも事務所開きを済ませた。
川畑氏の陣営関係者によると、14日に事務所開きをし、約200人が集まったという。年明けから本格的な活動をはじめ、主要交差点、駅での辻立ちやあいさつ回り、週に1回程度のペースでミニ集会を開いている。
山﨑氏によると、22日に事務所を開き、約50人が集まったという。1月下旬から、地盤とする金池地区をはじめ、地縁や友人を中心にあいさつ回り。同地区周辺での辻立ちもこなしている。
山本氏の陣営関係者によると、15日に事務所開きを行い、約420人の支持者が訪れたという。地元の水栖地区を中心に、1月中旬からあいさつ回りに足を運び、集会も1回開催している。
紀の川市は現職のみが出馬を表明しており、無投票の可能性が高まっている。市制施行後の前々回(平成19年)、前回(23年)は、ともに1人オーバーの選挙戦となっていた。