県内の魅力を全国に知ってもらおうと昨年8月に立ち上がったフェイスブック上のグループ「和歌山の自慢を共有しましょう」のメンバーが1200人を超え、賛同の輪を広げる市民の取り組みに注目が集まっている。グループの代表は紀の川市貴志川町北山の自営業、栄隆則さん。ことしインターネット上から飛び出して、まちなかでの活動を展開していく計画だ。
少子高齢化などの課題を抱える県の未来について不安を抱いたことをきっかけに、栄さんは、20年、30年先まで魅力ある県にしたいと思い立ち行動を開始。フェイスブック上では、和歌山ラーメンや紀州梅バーガーなどの「食」、白浜の海や高野山、田辺市の熊野本宮大社など「観光地」の分野でメンバーそれぞれが投稿し、県内の魅力を共有している。
2月22日には、観光客増加でごみのポイ捨てが問題になっている和歌山市の友ヶ島の清掃活動を計画。当日は雨天のため島での活動はできなかったが、対岸の加太の浜辺を、小学生から60代までの40人で掃除した。神戸や大阪、岡山の大学に通う和歌山市出身の女子学生らの参加もあったという。
今後は、4月に湯浅醤油の工場見学、5月に観光地復活の願いを込めて和歌浦地区での散歩や「和歌祭」の見学などを計画している。
栄さんは「手軽に情報発信できるインターネットを通じて和歌山の魅力を全国に伝えるとともに、実際に県内各地に足を運んで、魅力を発見していきたい」と話している。