和歌山市市小路の県立和歌山北高校自転車部がこのほど、 九州2会場で行われた全国高校選抜自転車競技大会で団体総合優勝し、 全国1位の栄冠を勝ち取った。 選抜大会の総合優勝は同部初の快挙。 30年間指導を続けている上野孝顧問(52)は 「新3年には入部の時から 『3冠(選抜、 総体、 国体)を狙え』 と指導するほど素質がありました。 まずは1冠を達成してくれてうれしく思っています」 と喜んだ。
大会には、 全国から125校300人が参加した。 競技はトラック6種目(福岡県北九州市・北九州メディアドーム)と80㌔ロードレース(熊本県山鹿市)で争われた。 団体総合は各種目の入賞者ポイント合計で競う。
同部は、 大会前半のトラックで入賞者4人を出しポイント合計1位を獲得。 続くロードレースでは、 同部の岡本隼主将が先頭集団の激しい攻防を制し2時間3分46秒で見事1位を獲得した。 共にレースに出場した中野尻祥副主将、 森口寛己選手も先頭集団に食らいつき、 抜け出そうとする他校選手を後方からマークしプレッシャーを与えリードさせず岡本主将を援護。 ジュニアナショナルチームにも選ばれている3人のチームワークが勝利へと導いた。
岡本主将(17)は 「ロードレースでは3人の呼吸がばっちり合っていたことが優勝に結びつきました」、 中野尻副主将(同)は 「岡本主将のゴールスプリント(最終接戦)を信じ、 最後まサポートできました」 とレースを振り返った。
個人種目の入賞結果は次の通り。
スプリントレース=5位(11秒489)布居翼▽3㌔インディヴィデュアルパーシュート=1位(3分35秒418)森口▽8㌔スクラッチレース=3位中野尻▽24㌔ポイントレース=5位(11点)岡本▽個人ロードレース=1位岡本、 5位(2時間3分50秒)中野尻