ふるさと劇団「海南座」の1周年記念公演が15日、海南市の海南市民交流センターで行われた。ご当地ヒーロー「カイナンマン」のショーも同時開催され、400人を超える来場者を楽しませた。
2部構成。第1部は「カイナンマン」のチームがショー「偽カイナンマン現る」を繰り広げた。宿敵「ダル神」が嫉妬の心に付け込み生んだ偽カイナンマンの悪行に対し、本物のカイナンマンが立ち上がり、「熊野來神エーワッショー」に変身して偽物とダル神をやっつけるストーリー。笑いありアクションありのヒーローショーで会場を沸かせた。
メーンの第2部は鈴木姓発祥の地にちなんだ演劇「鈴木物語」を披露。鈴木姓の起源とされる「穂積姓」を賜った3兄弟と神武天皇との交流、源義経に仕えた鈴木三郎重家と亀井六郎重清の兄弟、第42代内閣総理大臣・鈴木貫太郎と妻の生き様を描いた物語を、祖母が孫に聞かせるように3部作で展開した。
団員たちは練習の成果を発揮し、それぞれ舞台上で好演。地域の魅力を発信していた。
この他、「藤白の獅子舞」がオープニングを飾り、りら創造芸術高等専修学校(紀美野町)の生徒がダンスや歌で花を添えた。
公演の最後は、出演者全員がシンガーソングライター・西出和真さんと一緒に劇団歌を歌った。
中西座長は「これからも地元を盛り上げ、ふるさとの活性化に励みます。応援よろしくお願いします」とあいさつすると、会場から大きな拍手が送られた。