和歌山労働局は、労働基準関係法令違反が疑われる事業場に対して昨年11月に実施した「過重労働解消キャンペーン」での重点監督の結果を発表。対象の44事業場のうち37事業場(84・1%)で違法な時間外労働などの法令違反を確認し、是正・改善に向けた指導を行った。
主な違反内容は、14事業場で違法な時間外労働が認められ、月45時間超が11事業場、80時間超が6事業場、100時間超が4事業場あった。また、28事業場で賃金不払い残業が確認された。過重労働による健康障害防止措置が不十分な24事業場と、労働時間の把握方法が不適正な5事業場に対しては改善を指導した。
同局は「今後も過重労働対策を重点課題として監督指導を実施し、法違反を繰り返す事業場には積極的に司法処分を行う」としている。