和歌山市の本脇地区自治会の会費流用問題で、和歌山北署は3日、元同地区自治会長で同市西庄の無職、岡本拓士容疑者(73)を業務上横領容疑で逮捕した。
同署によると、岡本容疑者は平成18年5月から26年5月まで会長として同自治会の資産管理を行っていたが、このうちの25年5月22日から26年3月7日までの間、自治会名義の口座から現金計300万円を引き出し、横領した疑い。岡本容疑者は容疑を認めており、横領した会費は住宅ローンや生活費に充てたと供述しているという。
この問題は昨年5月、岡本容疑者が「会費を横領した」などと書いたメモを残したことで発覚。同自治会は同署に被害届を出していた。
役員を一新した同自治会は独自調査も行ってきた。横領された会費は総額約3800万円に上り、岡本容疑者と元役員2人が共同不法行為に当たるとして、岡本容疑者の逮捕と同じ3日にも民事提訴に踏み切る。