「2015紀の国わかやま国体・大会」を前に、各市町村の競技会場とその周辺の観光資源や地域の魅力について週替わりで取り上げている。
今週は、レスリングと剣道の競技が行われる那智勝浦町を紹介したい。競技会場となる那智勝浦町体育文化会館は、JR紀伊勝浦駅から車で5分ほどの沿岸にあり、アリーナ面積が1328平方㍍、客席が1階・2階合わせて1200席以上を誇る。休日となれば併設する屋外運動場で少年サッカーの試合が催されるなど、日頃から町民に親しまれる体育施設だ。
紀伊勝浦駅から程近い勝浦漁業協同組合魚市場横で、毎週日曜日の午前8時から11時の間に開かれる「勝浦漁港にぎわい広場」がお薦めだ。水揚げされたばかりのマグロをその場で解体し直売される他(時間は不定期)、地元の海産物や農作物が朝市として販売される。近くには「海乃湯」と呼ばれる足湯もあり、豊かな漁場と旅人を癒やす温泉の良さを実感できる。
最近は漁港周辺や近隣の商店街などに、マグロの刺身や加工品をセルフで購入できる直売所や店が増えてきた。日曜日に限らず、漁港へ立ち寄れば新鮮でお買い得なマグロが購入でき、持ち帰り用の保冷剤や地方発送の用意も整っている。料理店ではマグロの目玉や胃袋、卵などを食べられるところも。生マグロ水揚げ高日本一の勝浦漁港を満喫してほしい。
(次田尚弘/那智勝浦)