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葛城さん日本一 マスターズレスリング

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 第14回全日本マスターズレスリング選手権大会(1月11日、東京)で、フレッシュマンズの部55㌔級に出場した和歌山市吹屋町の葛城新二郎さん(41)が、見事優勝を手にした。2年半前にレスリングを始め、今回が大会初挑戦となった葛城さん。「一回戦で負けたら、今まで練習に付き合ってくれた人たちに申し訳ない。勝ててほっとしています」と笑みを見せる。

 同部門は、高校生や大学生の時に、レスリングの公式試合を経験していない30歳以上の人が出場できる。葛城さんは、出身の県立和歌山北高校時代は、体操部として学校生活を送った。

 葛城さんの子どもが2年半前にレスリングを始めたことをきっかけに、自身もレスリングに取り組むようになった。3年前には、同校に小学生までの子どもを育成するレスリングクラブ「和北ジュニア」が発足し、同校レスリング部の森下浩顧問に誘われ、レスリングの基礎ともなる前転や後転などのマット運動を指導するようになった。

 指導する中で、指導者として大会を経験しておきたいと、試合出場を目指すようになり、同校レスリング部員らと共にスパーリングなどに取り組んできた。

 葛城さんの55㌔級には9人が出場し、トーナメント形式で試合が進められた。高校生と練習を重ねてきたため、同年代との試合に緊張したという葛城さんだが、全3試合でフォール勝ちを収めた。「高校生の方が強く、負ける気がしなかった」と試合を振り返る。

 大会では、東京の大学に進学した同校OBが駆け付け、葛城さんのセコンドに入るといううれしい出来事も。また、大会後初めての練習で、同校レスリング部員に胴上げで祝福され、感激したという。「和北ジュニアも設立したばかり。今後、全国で活躍できる選手を育てていきたいですね」と話している。

メダルと賞状を手にする葛城さん

メダルと賞状を手にする葛城さん


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