和歌山西署は29日、和歌山市内在住の女性(71)が国民生活センター職員などをかたった特殊詐欺の被害に遭い、現金計420万円をだまし取られたと発表した。
同署によると、ことし1月中旬、女性宅に同センター職員を名乗る男から電話があり、「あなたの個人情報が流出している」と不安にさせられ、その後、介護商品販売会社の「アベ」を名乗る男から電話で、女性が同社の会員になっているとして会員番号を告げられた。さらに数日後、東北地方に住むという男が同社の商品を買いたいと電話で持ち掛け、女性が会員番号を伝えたところ、20日にアベから再度電話があり「会員番号を教えることは罪になる。預金を出しておかないと警察にお金を持っていかれる」「家にお金を置いておくと危ないので預かっておく」などと言われたため、ゆうパックで同日に230万円、翌日に190万円を指定された東京都内の住所に郵送したという。
26日になり、アベから投資信託も解約するように言われ、金融機関窓口で解約を依頼したところ、担当者が詐欺と気付き事件が発覚したという。