ことし4月に創立100周年を迎える、和歌山市太田の県立向陽中学校・高校(旧・海草中学校、※にえ川恒弘校長)は11日まで、同市の県民文化会館展示室で、記念プレイベントとして生徒や保護者らの作品約1000点を集めた「向陽展」を開いている。※執にれっか
会場には、本年度の生徒が美術や書道の授業や、華道、写真、文芸などのクラブで制作してきた作品がずらり。科学技術に優れた人材の育成を推進するため、文科省から指定を受ける、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)校の取り組みとして研究してきた資料も並ぶ。
また、特別展示として、戦前、全国中等学校優勝野球大会(現=全国高校野球選手権大会)で海草中を優勝に導いた大投手、嶋清一さんの資料や、再興第96回院展で文部科学大臣賞、同99回で内閣総理大臣賞を受賞した日本画家、清水由朗さん(向陽32期生)の絵画も展示されている。
10、11日の両日(午前11時~午後2時)には、展示室に茶席を設け、茶道部が茶会を開催。湯川昌彦教頭は「99周年に在籍する生徒たちの努力の作品ばかりです。100周年に向けて機運を高めていきたいですね」と話している。
午前10時から午後5時。問い合わせは同校(℡073・471・0621)。