和歌山市伊太祈曽の伊太祁曽神社(奥重視宮司)で27日、初詣の参拝者に授与する、福を招くとされる縁起物「福枝(ふくえだ)」の奉製が行われた。
福枝は同神社独特の縁起物で、梅の若枝に開運厄除(やくよけ)を祈る短冊や、来年のえと「未(ひつじ)」の絵馬が飾られている。
5つの飾りが結ばれた五福枝、家内安全を祈る短冊とまりを加えた7つの飾りが結ばれた七福枝の2種類ある。五福枝にはえとの置物、七福枝にはえとの土鈴が入った福袋が飾られている。
この日、新春奉仕に当たる巫女(みこ)ら約10人が一つひとつ丁寧に若枝に飾りを結び、110本を奉製。また破魔矢約600本も用意するなど、迎春準備に追われた。
巫女の山田智聖(ちさと)さん(21)は「新年初めの日。参拝者に幸せが訪れるよう、笑顔で振る舞いたいですね」と話していた。