県は4日、県動物愛護センター(紀美野町国木原、玉置三朗所長)の据え置き金庫に保管していた寄付金10万円を紛失したと発表した。1~3日に職員への聞き取り調査を行ったが盗難の可能性があるため、3日に海南署に被害届を出したという。
県によると、センターに11月29日午後2時ごろ、「寄付10万円」と書かれた紙と現金10万円が入った差出人不明の茶封筒が届いた。土曜で県庁が休みだったため月曜まで保管しようと、会計担当の職員が玉置所長の指示で金庫に入れ、鍵を閉めた。同職員が月曜に出勤し、午前9時半ごろ金庫内を確認したところ、なくなっていたという。
金庫の鍵は2つあり、1つは所長が所持していたが、もう1つは業務課長の机上のケースにあり、いつでも使える状態だった。金庫内には他に現金が入った手提げ金庫や切手、預金通帳、ETCカードなどが入っていたが、寄付金だけがなくなっていた。
センターに現金の寄付が届いたのは初めてだったという。県庁で会見した玉置所長は「善意の浄財である寄付金を紛失し、誠に申し訳ない」と陳謝した。