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全国万葉フォーラム 15日ビッグ愛で

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 万葉ゆかりの地域から集う「第19回全国万葉フォーラム in  和歌の浦」が15日から17日まで、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛1階大ホールを主会場に開かれる。万葉集の魅力を語り、美しい景観を次の世代へ伝えることをテーマにしたもので、県内での開催は初めて。シンポジウムやミュージカル、ウオークなどがあり、名勝・和歌の浦を、歩いて、観て、考え、楽しめるフォーラムになっている。

 和歌山デスティネーションキャンペーン推進協議会、紀伊万葉ネットワーク、海南・万葉の会が主催。

 和歌の浦は山部赤人の「若の浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺をさして鶴鳴き渡る」をはじめ、多くの万葉歌が詠まれた地。平成22年に国の名勝指定を受け、このほど3カ所が追加指定となった。中心となり企画を進める紀伊万葉ネットワークの村瀬憲夫会長(68)は「万葉の魅力を肌で感じられるフォーラムになれば」と話している。

 15日のシンポジウムは、村瀬会長が「全国の万葉の地と手を取り合って、万葉集を現在そして未来に活かそう!」をテーマに基調提案(午後1時20分~)。パネラーに、全国万葉協会会長の富田敏子さん、和歌山大学教育学部教授の菊川恵三さん、和歌山歴史地理研究会幹事の小林護さんらの他、和歌の浦の不老橋と同様に架橋計画のあった広島県福島市の鞆の浦万葉の会代表の戸田和吉さんを迎える。万葉ミュージカル「和歌の浦のあけぼの~聖武天皇と宮子姫」(3時40分~)は、海南市の劇団KCMが出演。和歌の浦を訪れた聖武天皇を中心にした物語を上演する。参加費はフォーラムと合わせて1000円。

 16日の万葉ウオークは、午前9時にホテル萬波向かいの旧ロープウエイ下に集合。山田猪三郎石碑や高津子山、天満宮、妹背山や玉津島などを巡る(参加費500円、当日参加可能)。15日から17日には和歌の浦アート・キューブで万葉作品展示。県内の高校生による書の他、絵画や写真が並ぶ。

 村瀬会長は「豊かで便利な生活を求めるあまり、失ってしまったものもあります。万葉の人々から現代に送られたメッセージを聞き取り、ゆったりと時間が流れていた万葉の時代を思いながら、皆さんと一緒に今後の方策を考えてみたい」と話している。

 詳細は同会ホームページで。参加申し込みや問い合わせは事務局の木村さん(℡0736・22・2953)。

「アイデアを出し合えれば」と村瀬会長

「アイデアを出し合えれば」と村瀬会長


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