11月1、2日に海南市船尾の温山荘公園で行われる第26回紀州漆器まつりへ向け、紀州漆器協同組合青年部(尾﨑雅也部長、部員20人)恒例の製作物が出来上がった。ことしは以前に作った「黒江夫婦雛」を飾る台と柵。31日に船尾の紀州漆器伝統産業会館「うるわし館」にお目見えし、漆器まつり以降も展示される。
今回は、6月から10月まで週1回、平均12~15人が集まり、幅190㌢、奥行き100㌢、高さ10㌢の台と高さ50㌢の柵を製作した。台はカシュー塗装を施し、ひなや屏風が引き立つようシンプルに。立体的に光沢が出るよう枠を取り付け、柵は拭き漆という技法で仕上げた。
紀州漆器まつりは両日とも午前10時から午後4時まで。産地問屋による大漆器市、絵付け体験コーナー、うまいもの横丁「いろいろ屋」(海南飲食村)、各種企業団体ブースが出る。1日にきいちゃんダンス、市内中学校の吹奏楽、南中ソーラン、ギター弾き語り、つつてん踊り、少林寺拳法、簡化太極拳、児童合唱団、アンサンブル琴和会、2日にアマチュアバンド、ジャズダンス、ゴスペル、阿波踊り(紀州連)、タップダンス、宮本静さん歌謡ショーのステージを企画。うるわし館では紀州漆芸作家展、漆器蒔絵体験コーナー、紀州漆器掘り出しもん市が開かれる。
2日のタップダンスは岩出市の教室「ぽこ・あ・ぽこ」(田中美和代表)が出演。宮本静さんの「黒江からころ為の女」をアレンジしてげたで踊る。
製作物の完成に尾﨑部長は「みんなよく頑張ってくれ、若手も積極的で後継者育成の機会になりました。ボリュームアップした黒江夫婦雛を見に来てください」と笑顔。まつりについては「紀州漆器根来塗りの特製品を格安で販売します。伝統の魅力を身近に感じてもらえれば」とPRしている。