和歌山西署は20日、和歌山市紀三井寺の女性(81)が、保険料の払い戻し名目に、現金約40万円をだましとられる特殊詐欺(還付金等詐欺)に遭ったと発表した。
同署によると、同日午前11時ごろ、同市健康保険課の職員を名乗る男から「8月中ごろに封書を送りましたが届いていますか。お返しするお金が2万3368円あります。期限が過ぎていますが、銀行が手続きしてくれるか聞いてみます」と電話で連絡があった。その後すぐに銀行員を名乗る男から電話があり、「手続きをしますからATMコーナーに来てから電話してください」と言われ、スーパーのATMで操作方法を聞きながら画面に入力したという。
不審に思った女性は同日午後4時ごろに、市役所に電話で問い合わせたところ、還付金や男の勤務事実はなく詐欺だと気付いたという。
特殊詐欺については、17日にも同様の手口で、同市と岩出市の女性2人が、それぞれ現金約50万円をだまし取られる事件が発生しており、県警が注意を呼び掛けている。