バスケットボール男子NBLの和歌山トライアンズは18、19日の両日、和歌山市梅原のノーリツアリーナ和歌山でホーム開幕戦を迎え、今季からリーグに参入した元日本代表の佐古賢一監督率いる広島ドラゴンフライズに1勝1敗で引き分けた。エース川村卓也が足のけがで両日欠場と、苦しい状態で試合に臨んだが、阿部佑宇や久保田遼らがチームを支え、貴重な1勝を手にした。
【18日】和歌山75(14―23、23―15、18―13、20―17)68広島
【19日】和歌山44(11―11、9―15、10―17、14―7)50広島
初日の和歌山は、阿部、久保田、呉屋貴教、マイケル・パーカー、寺下太基がスタートで出場。序盤から広島の206㌢の竹内公輔を中心とした強力なインサイドの攻撃に苦戦。第1ピリオド、第2ピリオドとリードを許すが、この日18得点と大活躍した阿部のシュートやカットインの積極的なプレーで、第3ピリオドには逆転に成功した。また、パーカーの24得点の他、大事な場面でミドルシュートを次々と決めた久保田が15得点と、チーム一丸となった攻撃で勝利した。
2日目には、両チームともに疲れが出たのか、ロースコアの展開に。和歌山は、パーカーが前日と同じ24得点のパフォーマンスを見せたものの、広島がゴール下のディフェンスを修正してきたことで、和歌山はリバウンドなどで競り勝つことができず、得点を伸ばせなかった。
エリック・ガードー監督は、「今までのコーチ経験で一番低い2日目のシュート率26%や、リバウンドを改善しなければならない」と課題を述べ、けがで欠場の川村については、「プレーオフでのパフォーマンスを十分に発揮するため、しっかり治してもらいたい」と治療優先の考えを示した。
次節は、25、26日、愛知県のパークアリーナ小牧で、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋と対戦する。