県内最大の公募美術展、第68回「県美術展覧会(県展)」(県主催)が15日、和歌山市吹上の県立近代美術館と県民文化会館で始まった。ことしは洋画・日本画・書・写真・工芸・彫塑・華道の7部門の応募作品計482点の中から、257点の入賞入選作品が選ばれ、この日から日本画と書、工芸(場所は近代美術館)、華道(場所は県文)の入賞入選作品が展示されている。
初日に県立近代美術館で行われた開会式典で、県の野田寛芳企画部長は「県展は創作活動を続ける方のいい目標。県民にとっても素晴らしい芸術作品に接する機会になっている」、清水達三県美術家協会長は「和歌山には各分野、全国的に見ても立派な方々ばかりで、もっと多くの方に出品していただきたい。審査ももう少しゆるやかに、入選作を増やしていただければありがたい」とあいさつ。テープカットで華やかに祝い、訪れた人は力作をじっくりと鑑賞して回った。
「日本画・書・工芸・華道」は19日まで。「洋画・写真・彫塑」は22日から26日まで近代美術館で。過去の入賞者の作品を展示する「マスターズ展」は26日まで、県民文化会館で開かれる。
表彰式は18日午前11時から、近代美術館で行われる。