総合芸能スクール「沖縄アクターズインターナショナル」和歌山スタジオが、和歌山市北新で活動を開始した。拠点となるのは、ひめビル地下1階のパブ「めめ」。同店は『黄色いさくらんぼ』で一世を風靡(ふうび)した、元「2代目スリーキャッツ」メンバーの立(たち)桂子さん(74)が経営し、立さん自身も講師を務める。同校では「このパブからスターを生み出すことに意味がある。アイドルや歌手などに興味のある人はぜひ挑戦してほしい」と呼び掛けている。
スタジオ開設のきっかけは、ことし7月ごろ、同スクールの本橋千明会長と、橋本市の芸能プロダクション「MRプロダクション」の堀川陽司代表が京都のアイドルイベントで出会ったこと。和歌山にも芸能界で活躍した立さんのような人がいると聞いた本橋会長が、ぜひ地方から優れた才能を見出したいと話が盛り上がり、動き出した。
同校では10歳から高校生ぐらいまでを対象に、音楽やダンス、演技を基礎から学ぶ。一人ひとりが才能を発揮し、可能性を広げていく、オンリーワンの人材育成を目指す。
長年の経験と実績を重ねた講師陣がサポート。ボーカルレッスンを担当する立さんは、6歳からバレエや日本舞踊などの芸事を身につけ、10代で東京へ出て活躍。テレビや映画、CMにも多数出演し、40年以上のキャリアを持つ。
立さんは「子どもたちの個性を生かしながら、どんな歌にでも対応できる力を身に付けてもらいたい」と話し、同校は「礼儀作法など芸能界が特に厳しい時代を経験した人から教われるのは大きい。大人になっても社会で通用するオンリーワンを育てていければ」としている。
現在、無料体験レッスンを開催中。11月3日には本橋会長も出席し、同所でグランドオープンパーティーを開く。問い合わせは同スタジオ(℡073・422・2778=平日午前11時~午後8時)。