和歌山市黒田の一般財団法人雑賀技術研究所は、独自の基準をクリアした食品に賞を授与し、その製品づくりを応援することで、低迷する国内の食料自給率の向上、CO2削減、食品の安心・安全を推進する取り組み「食の3重丸セレクション」を展開している。第6期の募集を受け付けている。
農林水産省によると、国内の食料自給率は39%(平成25年度カロリーベース)と低迷。他の先進諸外国は、アメリカ127%、フランス129%、ドイツ92%(同23年)などで、日本は先進国では最低の水準にとどまっている。自給率を上げるには、消費者の国産品を購入する意識を高めることなどが必要になる。
食の3重丸セレクションは、「国産原料の使用」「環境に優しい」「安心」の3つについて、食や栄養、環境分野の専門家で構成する諮問委員会が定めた基準に基づいて製品を審査する。受賞企業、製品は、第1期の55社156品から、第5期には187社588品に増え、全国に拡大している。
審査対象は、米製品、大豆製品、野菜・果物ジュースなどに、新たに伝統食・郷土食を加えた17分野。受賞すると、安心の食品を示す「食の3重丸セレクション受賞マーク」を製品に付けることができる他、カタログへの掲載、ネット通販への参加などのメリットがある。
同研究所は「応援サポーターとして消費者と製造者の懸け橋になれれば。応募をお待ちしています」と話している。
詳しくは公式サイト(http://www.nippon-shoku.com/)で。第6期の応募エントリーは11月30日締め切り。