おととし5月に死者7人を出した広島県のホテル火災を教訓に、和歌山市消防局は1日、市内10施設のホテル・旅館に防火基準適合の表示マークを交付した。
同事業は、申請があった事業所に対し、消防法や建築基準法などに定められている防火や避難経路の確保など、防火安全体制の確立を図ることが目的。同消防によると、現在市内には、63の対象施設があり、今後も基準適合施設に対しては交付していくという。
同日に中消防署が行った交付式では、審査に合格した管内7施設が出席。中村茂夫署長が代表者に表示マークを贈呈し、「今後もおもてなしの一つとして防火防災の安心安全を確保し、市の顔として貢献をお願いします」とたたえた。
交付を受けたドーミーインPREMIUM和歌山の川端大支配人(40)は「ここからが防火のスタートとあらためて気を引き締め直し、お客さまの安全の確保に努めたい」と話していた。