15日午後4時ごろ、 和歌山市広瀬中ノ丁の民家から出火し、 この民家が全焼、 南北の両隣の民家と木材会社の一部が焼け、 道路を挟んだ向かいの家2軒の一部を損傷させた。 火は消防が40分ほどで消し止めた。 通行人の男性が火に気付き消防に119番通報した。 和歌山西署は16日朝に実況見分を行い出火原因の特定を急いでいる。
同署によると、 全焼した民家は、 永田百合子さん (82) 方の鉄骨モルタル造り一部2階建て約120平方㍍。 永田さんは、 次男の順久さんと2人暮らし。 百合子さんは出火当時、 火に気付いて家から逃げ出したため無事だった。 順久さんは、 外出中だった。
現場は和歌川沿いに並んだ住宅地。 人通りの多い場所でもあり、 火災当時、 通行人や帰宅途中の学生などが大勢集まり周辺は騒然。 燃え広がらないか不安そうな様子で消防の消火作業を見守った。現場近くに住んでいるという女性 (77) は 「火が出ているのに、 家の人が呆然として逃げられなくなり必死で逃げるように叫びました」、 近くにいた男子高校生 (17) は 「1階の中が火の海のようになりすごかった」 と興奮した様子で話していた。