県外で和歌山の魅力を発信しよう――。先月、関西空港と東京駅八重洲口に、新たなアンテナショップ「わかやま紀州館」が相次いでオープンした。前号に続き、今週は東京駅八重洲口の「わかやま紀州館いこら」を紹介したい。
同館は和歌山県商工会連合会が開設。8月1日に営業を始めた。同会の地域力活用市場獲得等支援事業として、和歌山県と近畿2府4県の中小企業や小規模事業者が、地域資源を活用して開発した魅力ある優れた商品や地場産品などを、営業支援拠点として位置付けたアンテナショップで販売し、事業者の商品展開力や販売力の向上を図る狙い。東京の有楽町にある「わかやま紀州館」の「のれん分け」として、都内では2店舗目のアンテナショップとなる。
店内には1300品目の商品を並べ、商品それぞれに、魅力や特徴が書かれた名刺大の値札を取り付けたり、イノブタなど和歌山県ならではの商品には詳しい説明を、柔らかなタッチで発信している。
さらに、県産品を用いた料理教室や、アートキャンドル作りなど、少人数の体験型イベントを開催するスペースを設けるなど、物販にとどまらない、幅広いジャンルからの情報発信拠点となっている。店長の津留哲也さんは「東京駅前という好立地を生かして和歌山の魅力を広く知ってもらえるよう頑張ります」と話していた。
同店は、八重洲地下街の東京駅連絡通路26号出入口を地上に出てすぐの東京駅前八重洲ビル1階に入居。営業時間は午前11時から午後8時。現時点では今年度末までの期間限定での営業。詳しくは同店(℡03・3231・0321)へ。ウェブサイト(https://ikora.jp/)では取扱い商品やイベント情報の提供も。
(次田尚弘/東京)