大規模災害などに備えて、県LPガス協会和歌山市支部(杉本光範支部長)は17日、家庭用LPガスを燃料に作動する発電機を和歌山市に寄贈した。
同発電機は、車やバイク製造の本田技研工業㈱(HONDA)が防災向けに製品化した新商品。これまでの発電機は、カセットボンベでは稼働時間が2時間と短く、ガソリン発電では、被災時に燃料入手が困難になるなどの課題があった。LPガス発電機は、家庭に備え付けられている50㌔ボンベ1本で100時間の稼働が可能という。発電機の重量は13㌔。出力は900㍗。すでに病院や飲食店、福祉施設などで停電時用として使用されているという。
市消防局庁舎前で行われた贈呈式には、尾花正啓市長や杉本支部長の他、同協会の福島幹治副会長らが出席。発電機を作動させて扇風機を回すなど実演して、性能の高さや手軽さを紹介した。福島副会長(65)は「今後はLPガスが災害時にも有効ということを広めていきたい」と話している。