国の名勝・和歌の浦を2500個の竹灯籠(とうろう)でともす観月会「第2回竹燈夜in妹背山」が14日、和歌山市和歌浦中の妹背山周辺で開かれ、約1500人が訪れ、揺らめく幽玄の明かりを堪能した。
和歌の浦の文化的価値を再確認してもらおうと6つの市民団体でつくる妹背山観月会実行委員会(渋谷高秀実行委員長)が主催し、2年目。ことしは灯籠に加えて、あしべ屋妹背別荘で和歌浦の写真展や、妹背山中に竹スピーカーを設置し、音楽演奏を催した。
妹背山の観海閣や多宝塔はライトアップ。観海閣前の広場では、玉津島神社に寄せられた短歌約40首のうち19首が応募者本人によって詠まれた他、和歌浦出身の佐野安佳里さんがボーカルを務めるユニット「チュリスタ」による音楽演奏が行われ、来場者は灯籠の明かりとともに、ゆったりと音楽に聴き入っていた。
渋谷委員長(61)は「今回は光と音楽の祭典。名勝の和歌の浦を楽しんでいただけたら。これからも灯籠を5000個、1万個と年々増やしていきたい」と話していた。