さまざまな体験ブースを通して子どもたちの夢を広げるイベント「紀州夢祭りDREAM JUNCTION~夢の交差点~」(実行委主催、本紙など後援)が14日、和歌山市の和歌山ビッグホエールで開かれ、目標としていた集客1万人を上回る1万2000人以上の親子連れらでにぎわい、会場は子どもたちの笑顔であふれた。
若さで和歌山を盛り上げようと集まった20代を中心とした同実行委員会(和田訓昌会長)が企画し、昨年に続いて2回目。地元の企業やスポーツチームが協力し、約70の体験ブースが設けられた他、ステージでは県にゆかりのある地域密着型アイドル「Fun×Fam(ファンファン)」や、ダンサーのNOBBYさんといった面々が会場に花を添えた。
体験ブースに参加した子どもたちには模擬紙幣が渡され、お菓子と交換できる仕組み。紙幣には将来の夢を書く欄があり、「看護師になりたい」「夢はお巡りさん」「優しいお母さんになる」など、たくさんの夢が寄せられていた。和歌山競輪のブースで地元選手の指導の下、自転車に乗った岡崎小5年の植布由子さん(10)は「タイヤが回るのがすごく早くて、競輪選手はすごいと思った」、ホテルアバローム紀の国のバーテンダーを体験した、まこと鳴滝保育園の上田新君(5)は「楽しく、おいしく作れたよ」と笑顔で話していた。
イベントを通し、実行委の和田会長(29)は「和歌山にいても夢がかなうということを今の子どもたちに伝えたい。さまざまな体験を通して、自分が将来したいこと、やりたいことを諦めずに目指してほしい」と力を込めた。