62人乗り大型観光バスで男性をはね、逃げたとして和歌山西署は2日、白浜町の観光バス運転手、津田裕幸容疑者(39)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑などで逮捕した。
同署によると、津田容疑者は同日午後0時25分ごろ、和歌山市雑賀崎の県道を東進中、左から来た近くに住む男性(70)をはね、頭を強く打ったことで、くも膜下出血などにより、全治1カ月以上の重傷を負わせ、その場から逃げた疑い。
近所の80歳代男性が自宅2階の窓から事故を目撃し、110番通報。津田容疑者のバスは走り去ったが、県警が警官を緊急配備して捜索。事故から17分後、現場から約5・3㌔離れた県庁前の県道で発見した。
津田容疑者は事故現場近くの宿泊施設に大阪方面からの観光客を降ろし、大阪府泉南市にある事務所に戻る途中だったという。衝突したバス前面右側には、ヘッドライトカバーにひびが入り、ライトが奥に押し込まれるなど事故の痕跡があったという。津田容疑者は、「何かに当たる音がしたが、人とは思わなかった」と容疑を否認しているという。