岩出署は8日、犬の散歩中に倒れ、行方不明になっていた岩出市の女性(66)を発見、救助したとして、嘱託警察犬のレニ号(シェパード・9歳雌)と指導手で岩出市中島在住の津村知宏さん(28)に感謝状を贈った。捜索を開始してわずか30分の救出劇だった。津村さんは「これからも二人三脚で頑張りたい」と話している。
同署によると、先月28日の午後6時半ごろ、女性の家族から「午後3時ごろに犬の散歩へ出掛けた母親が帰宅しない」と届け出があった。女性は病弱のため、長時間の外出や遠出が困難な状態だった。
届け出を受けた警察官と家族が1時間半ほど捜索したが、発見できなかった。その後レニ号と津村さんが加わり、女性の枕カバーの臭いをもとに、追及を開始。自宅から直線距離で北西に約500㍍離れた民家の庭で、散歩に連れていた白色のポメラニアンを確認すると、その隣に、頭を南向きにして仰向けに倒れていた女性を発見した。女性は熱中症のような症状だったが、意識はあったという。
レニ号は平成24年から県警嘱託警察犬として活動。津村さんがパートナーとなって、3回目の現場実践だった。得意分野は追及(人の同一臭気を嗅ぎ分け、経路を追跡する)で、普段からトレーニングに励んでいる。おとなしく、少し神経質な性格だという。 8日は同署で、楠俊樹署長から感謝状とドッグフード8㌔が手渡された。