県調理師会(前田洋三会長)の創立50周年記念式典が14日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開かれ、会員や来賓など120人が出席し、節目の年を祝った。
式典で前田会長は「50年を迎えられたのは今までの先輩方の英知と努力のおかげにほかならない。従来は自分たちの地位や資質の向上を中心に運動してきた。今は国民、県民に対して会がどういう役割を持つかという時代に入ってきている。今後、子どもたちへの食育の推進に取り組み、地域の食材を使用した地域伝統食の継承を図っていく」とあいさつ。
長年の功績をたたえる表彰式があり、前田会長などから代表者に表彰状が贈られた。受賞者を代表して海南海草支部の一木謙三さんが「これからも調理師業界の発展のために尽くしていきたい」と謝辞を述べた。
同会は昭和38年に設立。平成17年6月の「食育基本法」制定を機に、「こどものための愛情弁当コンテスト」や「キッズシェフ体験」などの食育事業に力を注いでいる。
本紙エリアの受賞者は次の皆さん。
【調理師業務功労者知事感謝状】一木謙三(海南海草支部)
【調理師功労者県環境生活部長表彰】鳥羽捷子(同)、辻岡桂子(那賀支部)、津田忠昭(和歌山支部)
【日本調理師会長表彰】中野喜実雄(海南海草支部)
【調理師功労者県調理師会長表彰】木下メイ子(那賀支部)、林文子(同)、中井栄三郎(海南海草支部)、西端康修(和歌山支部)
【県調理師会特別会員感謝状表彰】ホテルアバローム紀の国
【全国こどものための愛情弁当コンテスト表彰】日本調理師会最優秀賞=笹美恵▽同優秀賞=瀬川美帆、赤石克子▽同優良賞=成川明子、田谷真穂
【師範認定者】味村正弘、堀内令司(以上和歌山支部)、一木謙三(海南海草支部)