紀美野町のスポーツ公園でこのほど、女子ホッケー「コカ・コーラウエストレッドスパークス」の監督や選手によるホッケークリニック(教室)が開かれ、県内の中高生がトップレベルのプレーを肌で学んだ。
コカ・コーラウエスト㈱の地域社会貢献活動で県内では初めて。和歌山商業など高校6校と中学校1校の男女合わせて約150人が参加した。
女子ホッケー日本代表「さくらジャパン」でも指揮を執る柳承辰(ユー・スンジン)監督はじめ日本代表選手を含むメンバーが講師。個々の基本スキルからオフェンス、ディフェンス、ポジション別のテクニックまで約2時間にわたって直接コーチした。
グループ別で細かく丁寧に、さらに個別にアドバイスを送り、「いけいけ」「ナイス!」と熱のこもった指導。デモンストレーションに会場はどよめき、中高生は一流の技術に目を輝かせながら熱心に汗を流していた。
閉講式で新井麻月主将は「きょうのトレーニングはナショナルチームでもやっている基本、中心となる練習です。これを生かして頑張ってください。そして私たちの応援をよろしく」と笑顔。コカ・コーラウエストレッドスパークスは19日から23日まで同会場や日高町で開催される全日本社会人選手権大会(国体リハーサル大会)に出場する。
柳監督は「みんな明るく伸び伸びやっている。日本ホッケー界の財産だね。コカ・コーラへの入社を願っています」と期待を込め、来年の紀の国わかやま国体へ「きょう学んだことを一つでも身に付け、応用してレベルを高めてほしい」とエールを送った。
和歌山商業高校女子の木村聖華主将(3年)は「一つひとつ、全てのプレーがすごく、あらためて努力しなければならないなと思いました。教わったことを生かして全力でホッケーに取り組みたい」と爽やかに話していた。