和歌山市と紀の川市で大型スポーツ施設が相次いで完成し、記念行事が開催された。紀の国わかやま国体の会場となる、和歌山市つつじが丘の「市立つつじが丘テニスコート」は5日にオープンし、ウインブルドン・ベスト8進出の元プロテニス選手、松岡修造さん(46)によるテニスクリニックが行われた。
会場には、松岡さんを一目見ようと約600人が来場し、熱い視線を送った。屋内コートでのクリニックには大人と子どもの2部に分かれて計70人が参加し、松岡さんは、おなじみの情熱全開で熱血指導。打撃のタイミングの取り方やラケットの振り方など、技術と精神の両面から熱心にテニスが上達するこつを伝えた。また、完成した施設に関しては、「充実した施設が和歌山市にできたのは素晴らしい」とし、「屋内コートも、これだけ天井が高いものはなかなかない」と絶賛した。
クリニックに参加したテニスを始めて3年という同市小倉の会社員、芥川孝雄さん(28)は「憧れの人に指導してもらい、感激しました。言葉にすごく説得力を感じました」と話していた。
この日、屋外センターコートではオープンを記念したテープカットなどの式典があり、大橋建一市長は「和歌山市には長く、まとまったテニスコートがなく、大きな大会は分散するしかなかった。これからは昼夜いつでも楽しんでください」とあいさつし、オープンを喜んだ。