県主催の人材育成塾「わかやま塾」を卒塾した1期生有志が「わかやま塾ネクスト」(志場泰造世話役代表)を発足させ、第1回会合を4日夜、和歌山市三沢町の中央コミュニティセンターで開いた。年4回の会合を通して、わかやま塾に参加したさまざまな職業の人たちが再び集い、和歌山の発展に向けてさらに学び、交流を深めていく。
わかやま塾は、県の将来を担う人材を育成しようと、昨年6月~ことし2月に初めて開催。県内の50歳以下の経営者ら約100人が参加し、仁坂吉伸知事や各界の専門家を講師に、経済や行政など幅広い分野について学んだ。本年度も先月から2期目がスタートしている。
ネクストは「塾生同士のつながりを生かし、和歌山の役に立ちたい」と、1期生有志13人が世話役となり発足。4日現在、56人が参加している。
第1回は、地元の社会人サッカーチーム「アルテリーヴォ和歌山」のゼネラルマネジャー・児玉佳世子さんを講師に迎え、平成19年にゼロから始まったチームの活動や、Jリーグ入りを目指す夢について聞いた。児玉さんは団結力の育み方について、「少しずつ共通の目的をクリアしていくことで、団結が生まれていく」と、歩き出したばかりのネクストにアドバイスを送った。
本年度は10月、12月、来年3月に会合を予定。今回のように地元で活躍する講師を招く他、メンバーによるプレゼンテーションなどで研さんを積んでいく。志場世話役代表(34)は「わかやま塾の終了後、次のステージへと進みたい人の受け皿になりたい。横のつながりから企業間コラボなども生まれていけば」と期待している。