生後1カ月に満たない血縁関係にある乳児(男の子)を暴行し、けがをさせたとして和歌山東署は3日、奈良県橿原市の無職、母親の少女(18)を傷害容疑で逮捕した。容疑を認めているという。
同署によると、少女は2日午前、自宅で乳児の頭をペットボトルや平手で殴り、全治約2週間の脳挫傷などを負わせた疑い。少女は同日夕方、車で乳児を連れて実家がある和歌山市内の総合病院を訪れ受診。診察した医師が「診断した乳児が脳挫傷などの傷害を負っている」と午後8時半ごろ、児童相談所に通告した。児童相談所は翌日午前10時ごろに県警に児童虐待容疑で情報提供。同署が少女を任意同行して署内で取り調べた結果、犯行を認めたため逮捕した。乳児は現在、入院しているが命に別状はないという。少女は、橿原市で乳児と内縁の夫、夫の連れ子の4人で暮らしていたという。
児童相談所を管轄する県子ども未来課は、病院の通告から県警への通報が翌朝になったことについて、「乳児が入院したことで安全が確保されたため、翌日朝に協議を行い通報した」と説明した。今後、児相が親族などから事情聴取した上で、退院後の乳児の保護先を決めるという。