和歌山市教委は3日午後1時30分から、和歌山市津秦の井辺遺跡36次発掘調査現場(市道松島本渡線工事)で、調査結果を紹介する現地説明会を開く。
同所の調査では、古墳時代前期(約1700年前)の畝(うね)と畝間の溝が見つかるなど畑であったことが分かった。同所は、洪水によって埋もれていたため、当時の人々が農作物を作っていた様子が、そのまま見つかるなど、貴重な検出例になったという。
今後は、畑の土壌をサンプリングして、当時何の植物を栽培していたかなど特定を進めるという。同所付近ではこれまで、同時代に水田を営み、米を生産していた様子が初めて確認されている。
市教委は「井辺遺跡に居住していた人々の生活を肌で感じていただける機会にしたいと考えています」と来場を呼び掛けている。少雨決行。駐車場はない。問い合わせは市文化スポーツ振興財団埋蔵文化財センター(℡073・435・1129)。