万葉集で親しまれ、初夏を知らせる「卯の花(うのはな)」が、和歌山市和歌浦南の片男波公園内「遊具広場」付近で咲いている。見ごろは今月上旬まで。
卯の花は万葉名で、茎の中が空洞ということから一般的には「空木(うつぎ)」と呼ばれている。白い小ぶりな花を咲かせ、万葉集では24首に登場する。
また同公園内では、沿岸部に咲くとされ、万葉集では「容花(かまばな)」として詠まれた海浜植物「ハマヒルガオ」も咲いており、夏の訪れを感じさせている。ハマヒルガオは今月中旬にピークを迎える。
和歌公園管理事務所の嶋隆志主査(53)は「万葉集にも歌われている植物。ぜひ、観賞しに訪れてください」と呼び掛けている。問い合わせは同事務所(℡073・446・5553)。