任期満了に伴う和歌山市長選(8月3日告示、10日投開票)に、市議の芝本和己氏(45)が15日、無所属での立候補を表明した。市役所で記者会見した芝本氏は「次代を担う気概を持ったリーダーが必要と考え、手を挙げた。勇気、若さ、新しい発想で市をリフレッシュさせる」と述べた。次期市長選への出馬表明は4人目となった。
芝本氏は、すでに市長選への立候補を表明している3氏について「既存の政治、古い体質が色濃く反映されている。これでは何も変わらない」と批判。「街を変えるには最低8年から10年はかかる。若さは絶対に必要不可欠な要素だ」と述べ、現在の予定候補中最年少の若さをアピールした。
政策では、小中一貫校建設に伴う伏虎中学校跡地に物産販売などの拠点となる「街の駅」の設置、西の丸広場などを再編し「わかやま城セントラルパーク」の整備などを掲げる。障害者の権利に関する条例制定、24時間保育の拠点整備、和歌山の歴史・文化教育の充実などにも強い意欲を示す。
政党への推薦依頼は行わないとし、市議については辞職せず、市長選立候補に伴う自動失職を選ぶ考えを示した。
芝本氏は和歌山市出身、高野山大学卒。会社員、中国・北京師範大学留学、介護老人保健施設勤務などを経て平成15年に市議に初当選し、現在3期目。
次期市長選には、元市議の遠藤富士雄氏(66)、元県県土整備部長の尾花正啓氏(61)=自民・公明・民主推薦=、元県議の浜田真輔氏(52)の3人も無所属での立候補を表明している。