15日午前7時25分ごろ、和歌山市本渡の住宅地で「近くの家から煙が出ている」と消防に119番通報があった。火は消防が40分ほどで消し止めたが、木造2階建ての民家(母屋)と離れが全焼した。
和歌山東署によると、出火したのは、坂口稲夫さん(78)方。母屋には、坂口さんと妻(77)、北側離れに娘(52)、南側離れに孫が住んでいたという。この火事で、坂口さん夫婦と娘がやけどや煙を吸うなどして病院に搬送された。同日昼現在、命に別状はないという。
通勤通学時間帯に、民家の屋根から火柱が上がり燃える惨事に付近は騒然。2軒隣に住んでいるという女性は「いつも聞かない音が窓からしたので、異常を感じて外に出てみると、黒煙が周囲に広がっていて恐かった」と当時の状況を振り返った。