県地方労働組合評議会などが主催する第85回県中央メーデー(武内正次実行委員長)が1日、和歌山市の和歌山城西の丸広場で開かれた。約1000人が参加し、賃上げや消費増税反対など、労働者が住みよい社会、政治の実現を訴えた。
スローガンに「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」を掲げ、式典では武内実行委員長や参加団体の代表らがあいさつ。賃上げをはじめとする労働環境の改善に加え、安倍政権が意欲を示す集団的自衛権の行使容認や、労働時間にかかわらず賃金を一定にする、いわゆる「残業代ゼロ」案、TPP(環太平洋経済連携協定)参加などに強く反対するアピールが相次いだ。
メーデー宣言では、8月の和歌山市長選、年末に予定される県知事選にもふれ、住民に「あたたかい市政・県政実現に向けて運動を強めていく」などの内容を採択した。
式典後、参加者はプラカードや旗などを手に、和歌山城周辺をデモ行進した。