近畿のコミュニティー放送局の番組制作技術の向上などを図る、 第15回近畿コミュニティ放送賞の 「情報・教養番組」 「放送活動」 の2部門で、 和歌山市を中心とするコミュニティーFM放送局 「エフエム和歌山」 (山口昭昌理事長、 同市塩屋、 愛称バナナエフエム、 87・7MHz) が最優秀賞に輝いた。
同賞は、 日本コミュニティ放送協会近畿地区協議会 (現在、近畿27局加盟)が平成11年に創設。 情報・教養番組▽娯楽番組▽特別番組▽CM▽放送活動の5部門に分け、 投票で最優秀1作品、 優秀2作品を決める。
今回、 同局は地域情報やニュースなどのレギュラー番組を評価する 「情報・教養番組部門」 で、 番組 「市議会通信」 の中のコーナー 「和歌山防災びと」 が最優秀賞を受賞。 大災害に備えるための情報を発信するコーナーで、 市内を中心に防災や減災の活動をする人を指す 「防災びと」 の日頃の取り組みを、 1時間紹介している。
地域交流や文化の向上を目的に地域社会に貢献した活動を評価する 「放送活動部門」 でも最優秀賞に選出。 災害時にラジオが自動的に起動して緊急速報を伝える独自開発のラジオ 「バナナ防災ラジオ」 の取り組みが支持された。
表彰式が4月26日、 同市のモンティグレ (ダイワロイネット和歌山) で行われた。 山口理事長は 「みんな隣の人とつながっている。 日頃から住民とのコミュニティーを大切にしていきたい」 と話している。
また県内からはCM部門で南紀白浜コミュニティ放送の 「口熊野食堂」 が最優秀賞を獲得している。