間もなくゴールデンウィークの到来。白浜町の白良浜は5月3日、本州で最も早く海開きし、にぎやかなシーズンを迎える。
伊豆半島の南東部に位置する下田市に、白良浜にそっくりなビーチ「白浜海岸」がある。この地域は「伊豆白浜」と呼ばれ、夏のシーズンには東京や神奈川から大勢の海水浴客でにぎわう。最寄りの伊豆急下田駅まで東京駅から特急列車で約2時間40分。さらに伊豆急下田駅から路線バスで約10分の立地。白良浜ほどではないが、周囲には民宿やリゾートホテルが建ち並ぶ。
白浜海岸の南側に位置する「白浜大浜海水浴場」は白良浜より少し広めの延長800㍍。何より砂が真っ白でサラサラ。筆者が訪れた3月下旬では冬の季節風で白砂が飛ばされないよう設置された砂防ネットがあり、これもまた白良浜と同様。春休みの親子連れやサーファーが見られ、夏の到来を待ちわびているようだった。海開きは標準的な7月中旬だが、ゴールデンウィークから9月中旬まで泳げるという。
「白浜」という地名は全国各地にあり、同時に白浜海岸も複数存在する。例えば三重県伊勢市の御座白浜海水浴場をご存知の方もいるだろう。他にも北海道羽幌(はぼろ)町、青森県八戸市、千葉県南房総市、兵庫県姫路市にもあり、それぞれ海水浴や潮干狩りを楽しめるスポットだ。
全国に複数存在する「白浜」であるが、横のつながりなどはないのだろうか。伊豆白浜観光協会を訪ねてみた。次号に続く。
(次田尚弘/静岡)